はじまりの夜

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「弟を助けてくれてありがとうございます。それと、すみません。弟はこういう事になれていないので。」 頭を下げた兄が、まだ兄の手から逃げようとしていた弟の頭を無理矢理下げさせる。 「私の家に行きましょう。また狼が来ると行けないから。」 歩き出した彼女に一人は進んで、一人は嫌々従った。
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