第一章

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「よいしょ」 満流は嫌々ベッドからおりて制服に着替え始めた。 短い髪がボサボサになっている。 鏡を見ながら櫛で整える。 綺麗な艶のあるショートヘア。 「よしっ」 満流は鞄を持ち部屋を出た。 家の中はシーンとしている。 家の中には満流以外誰もいない。 リビングにあるテーブルの上に一枚の置き手紙と5千円札がおかれているだけだった。 「………」 満流はその置き手紙を手に取り、ゆっくりと読み始めた。
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