第一章

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「………」 満流の両親は訳あって5年前に離婚したのだった。 そして満流は母親の方に引き取られたのだ。 それ以来、朝は一人で、いつもテーブルに置き手紙とお金が置かれているのを見つめる毎日だった。 グチャ… 満流は、寂しい目をしてその手紙を握り潰した。 そしてゴミ箱の中に投げ捨てた。 5千円に手を伸ばし満流は呟いた。
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