第一章

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寂しげな表情で満流は学校に向かって歩いていた。 とぼとぼと…。 「ハァ……」 小さなため息をつく。 タッタッタ… 「?!」 背後から誰かが走ってくる音がした。 「満流~!!!!! ミ・チ・ル~!!!!!!」 明るく元気な女の子の声が満流の耳に入ってきた。 満流は振り返った。 「あっ……おはよう!!! 夏美!!!」 そこには同じクラスの親友、大友 夏美(おおとも なつみ)がいた。 満流のさっきまでの寂しげな表情が笑顔になった。 満流のとなりに夏美が並ぶようにして立った。
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