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「ねぇ満流」
「ん?」
「今日あたしたちのクラスに転入生来るんだよ!!!
知ってた?」
「?!
えっ…ウソ!?
本当?」
「そうなのよっ!!!!
男の子が一人転入してくるんだってよ!
ああ~ん!!!
カッコいいかなぁぁぁ。
早く見たぁ~い!!!」
夏美は自分の世界に入り込んで目を輝かせていた。
「…………転入生か」
どことなく元気のない口調で満流は呟いた。
「………」
満流は転入生の事より、両親の事ばかり考えていた。
5年間、朝のような生活をしてきて心の中でいつも孤独を感じているのだった。
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