最終章

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3年後――― ユイのお墓の前には 少し大人っぽくになった樹の姿があった 【七海家之墓】 樹「…………」 バシャァ… バシャァ… 墓石に水をかけ ロウソクに火をつけ 線香に火をつけ―― 樹は手を合わした 樹「……ユイ… お前がいなくなってからもう3年もたつんやなぁ…オレはあの後まだ何回か手術やって 今はもうカンペキに治したぞ… オレ…幼稚園の先生なろう思ってんねん笑 確かお前もなりたいとか言うてたよな… やから今オレ大学生やで♪笑 ……な… 確かにお前といる世界は違うけど オレとお前はいつでも一緒やから… どこにいても 何してる時も…… オレはお前といた あの時間の出来事…… 一生忘れへん…」 樹が立ちあがった時 心地良い風が 樹に吹いた―― もうすぐ春――― 樹「なぁユイ……… オレ達、次はどんな『出来事』に会うんやろうな……」
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