始まりは突然に……

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【直樹】「………それだけ、小雪が好きなんだ。 これぐらい言って当たり前だろ?」 【小雪】「……バカ」 言っといて照れる俺と小雪。 沈黙しながら歩くものの、別に嫌な空気ではなかった。 【直樹】「……そ、それよりさ、クラス一緒だといいな」 照れ臭い感じの空気を変える為に違う話題にすると、小雪も同じ思いなのか話に乗って来た。 【小雪】「あ、うん。 高校最後の一年だもん、直樹と一緒がいいな…………」 少し不安そうな顔で答える小雪。 まあ、1学年に6クラスあるからな……一緒じゃない確率もある訳だ。 だが、俺は不安のカケラもなかった。 【直樹】「いや、大丈夫。 絶対に俺達は一緒のクラスさ!」 【小雪】「………何か確証でもあるの?」 不思議そうな顔で尋ねて来る小雪。 確証? そんな物ある訳ないじゃないか。 【直樹】「勿論、俺の勘さ!」 【小雪】「………へ?」 ポカンとした顔でこちらを見て来る小雪だが、俺の言いたい事が分かったのかクスクスと笑い出した。
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