始まりは突然に……

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ガラガラガラ……… 【直樹】「………っと、ここが俺達のクラスか」 通常よりゆっくりとした歩みでやって来た教室。 学年が変わっただけで、あまり風景が変わらない教室……… だけど、雰囲気かな? どこか、去年とは違う教室に期待と不安を抱きながら、俺は教室へと足を踏み入れた。 【広樹】「お、直樹達が来たぞ」 【麻衣】「あ、本当だ。 直樹、小雪ちゃん、おはよう」 そして、それを目敏く見つけた広樹に釣られ麻衣が挨拶をしながら近寄って来た。 【直樹】「麻衣か。 おはようさん」 【小雪】「麻衣ちゃん、おはよう」 それぞれが挨拶を済ませる中、誰か一人いない事に俺は気付いた。 【直樹】「ん? そういえば、美希はどこにいるんだ?」 そう、俺の妹だけがこの教室にいないのだ。 何気なく麻衣や広樹に聞いて見ると、二人は言いにくそうな顔で視線を逸らした。
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