始まりは突然に……

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【先生】「さて、自己紹介がいらない奴が何人かいるが……敢えて名乗ろう!」 先生は黒板を意味も無くバンッ!と叩くと名乗りを上げるのだった。 【先生】「俺の名前は… ガチ  ホモロウ 我知 穂茂露右だ!」 やべぇ、先生の名前を初めて聞いたが……なんだよ、ガチ ホモロウって…………怖いんだけど… 全員が呆然とする中、ホモロウ先生は黒板に名前を書き上げた。 【ホモロウ】「てな訳で、俺の自己紹介も終わったし早速みんなで自己紹介しようか! はい、廊下側の前から順に立って自己紹介しろ!」 自分のテンションのまま喋り続けるホモロウ先生に戸惑いを抱きながらも、クラスメート達は自己紹介をし始めた。 まあ、最初は席が自由だから窓側の後ろに集中して座ってる俺らは最後になるな。 【男子A】「えっと、鈴木 正志です。 好きな物は、スッポンの膵臓です。 趣味はサッカー、ちゃんと名前があるんで男子Aとか本気で勘弁して下さい」 【女子A】「名前は、多賀 亜由美です。 好きな物は高麗人参です。 趣味は、編み物。 私も女子Aとか嫌なので、最低でもサブキャラ並みの呼び方にして下さい!」 よく意味の分からない自己紹介、てかスッポンの膵臓って何? 怖いんだけど……… まあ、そんな事はどうでもいい。 俺は、自己紹介で何を言うべきを考えながら自分の順番を待った。 そして、俺の番……ではなく雄二の自己紹介が始まった。
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