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まず、「朝起きた僕は、時間が無く、トースト一枚を食べ家を出た」をお題として、見比べて頂きます。
「無駄な描写の多い文章」
いつものベッドで目を覚ますと、小鳥の囀りとともに、淡い光がカーテンから差し込んでくる。
僕はまだ少し寝呆けたまま、キッチンへ向かう。
見慣れたキッチンへつくなり、いつもの調子で、数年間使い古したトースターへ、パンを差し込んだ。
数分後、パンはこんがりと香ばしい匂いを漂わせ、今が食べ時だと僕に訴える。
それとほぼ同時に、トースターから飛び出したパンを手に取る。何年も続けてきた作業だ、火傷などのヘマはしない。
熱々のうちにマーガリンを塗り、焼きたてのパンを頬張る。
二口ほど食べた辺りで時計を確認すると、僕が思っていたよりも針は歩みを進めていた。
僕はトースト一枚のみを胃袋に収め、慌てて家を出た。
「無駄の無い文章」
ベッドで朝を迎え、半分寝呆けぎみな僕は、取り敢えず朝食をとる為キッチンへと向かった。
トースターでパンを焼きほうばっていると、ふと時計が目に入る。
思ったより時間は進んでいる、このままでは遅刻だ。
僕はトーストを一枚だけ平らげ、家を後にした。
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