第1章

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  「あーもぅ!!ツバメなんかほっといてティモティーでお茶しましょ!!」 言い合いに決着がついたのか、眉間に皺を寄せたリウルがこちらを向いて声をあげる。 「いや、あたし仕事帰りだし」 それに徹夜明けだし、疲れてるし、帰りたいし、と付け足す前に腕を取られて町の方へ引っ張られた。 「別にいいじゃないの。ほら早く!あっツバメはこなくていいよ!!」 「どうしようが僕の勝手だろ」 そして結局はまた言い合いを始めた二人を止めながら、結局は行きつけの店であるティモティーへと向かう。 せっかく来た道を逆戻りしながら、目の前で繰り広げられる二人の喧嘩に、ため息が尽きることはない。    
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