別に来たかったわけじゃ…

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何か…白い塊を集めてるよ… 「あ、あの…」 女の子はこっちを振り向きながら 「モンスター、どうしたのですか?」 と、言ってきた。 いやモンスターじゃ… もういいや 「何で…集めてるの…」 「何でって…食べるんですよ」 女の子は満面の笑みで答えた。 僕は気が遠くなりそうになる。 食べるって… どうやって? うまいの? ってか気持ち悪くないの? 様々なことを考えてる中、女の子は急に声をかけてきた。 「モンスター…ん~、名前何て言うんですか?」 「え?」 急に声をかけられて正気に戻った。 「だから名前ですよ。いつまでもモンスターじゃ何のモンスターか分からないので、種族を」 種族ですか。 「種族じゃないけど…やきにく のたれ」 そう言うと女の子は驚いた顔をした。 「やきにく…?」 「…のたれです…」
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