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少女 「ねぇ?私はふ・じ・み…♪」
傷は完璧に治り
痛みは引いたように泣きやんだ。
少女 「また……信じてくれないの?」
真っ黒な瞳を優しい表情で右京を見つめる。
右京 「……ごめんな、痛い思いをさして……もう信じるよ」
少女 「……本当に?」
右京 「うん……」
少女 「ほんとにほんと?」
右京 「………あぁ」
少女 「ありがと♪」
少女は嬉しがると自分の血のついた手を舐め始めた。
右京 「………」
少女 「………?」
右京 「血を舐めるな……見てると不気味だぞ?」
少女 「だって……美味しんだもん♪」
右京 「まぁ……手を洗いなさい……」
少女 「はぁい♪」
右京 「………はぁ」
少女は手を洗い
右京は下に広がった血をタオルで拭いていく。
右京 「終わったか?」
少女 「あはははは♪」
周りに水が飛び散る。
今度は水遊びを始めたのだ。
右京 「やめなさい!周りがびしょびしょじゃないか!」
少女 「きゃは♪服もびしょびしょ~♪」
右京 「……なんで水でそんな遊べる?」
少女 「だって~死神界には水はないんだもん♪新鮮な感じ♪」
右京 「水がないなら……何があるんだ?」
少女 「………血♪」
右京 「……飲むものは?」
少女 「……それも血♪」
右京 「…じゃあ川的なものも?」
少女 「うん♪…全部血だよ♪」
右京 「と…とりあえず水を止めてくれ」
少女 「………はぁい♪」
素直に止めると少女はまたベットに向かい、飛び込んだ。
少女 「いやっほ~♪」
右京 「だあぁぁぁ!濡れるだろ!」
しかしもう遅い。
ベットの毛布とシーツは血と水で汚れてしまった。
少女 「…ごめんなさい」
右京 「……もういいよ、あとで洗濯するから」
少女 「せんたく?なにそれ?」
少女はベットに横倒りながら、ほんとに知らなそうな顔で右京を見つめる。
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