第一話 始まりは突然に

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アメリア 「すごい~中でグワァングワァンしてる~」 右京 「ほら、早く…まずは話を整理したいんだ」 アメリア 「私もあなたに言うことがあるの」 右京 「わかった。じゃあ先に向こうの部屋に行っていてくれ、何か入れよう」 アメリア 「血をくれるの?」 右京 「悪いな、家にはないよ……」 アメリア 「血が飲みたいぃ~」 右京 「……お前は吸血鬼か?」 アメリア 「吸血鬼?……だれ?」 右京 「へぇ~吸血鬼を知らないのか~死神がいるからいると思ったんだけどな」 アメリア 「まぁ……何でもいいや♪」 アメリアは元気にニコニコしながら部屋へ向かっていく。 右京 「……何を入れようか」 冷蔵庫の中にはコーラとオレンジジュースとアイスコーヒーしかない。 右京 「…………」 少し…ニヤっと笑って何かを企んだのか 3つともだして…コップは1つ。 読者の皆様はもうおわかりかと思うが子供並みの悪ふざけである。 右京 「どんな反応するのだろう……」 楽しそうに3つを混ぜていく。 その時 後ろから何かを見つけ出したかのようにアメリアが叫んだ。 アメリア 「なにこれぇぇぇ!!」 振り向くとアメリアは目を輝かせながらテレビの前で喜んでいた。 アメリア 「箱の中で人が喋ってるよ!」 右京 「それはテレビって言うんだぞ~」 アメリア 「おぉ~すごい♪ボタンを押すと中が変わる~♪」 右京 「……ほんとに知らないんだな……」 アメリア 「ん?何か言った?」 右京 「いいや、何でもないよ」 右京もアメリアのいる部屋に歩いていき、テーブルに混ぜたジュースをアメリア側にゆっくりと置いた。 右京 「さぁ、飲んでくれ♪」 アメリア 「……なぁにこれ?」 右京 「俺がお前のために入れた特製ジュースだ♪」 アメリア 「ほんとに?嬉しいなぁ~♪」 コップを手に取って アメリアはいきよいよく一気飲みをした。
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