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アメリア「ゴク…ゴク……」
右京 「……ふふ」
アメリア 「………」
右京 「……うまいか?」
アメリア 「……うん♪」
右京 「……!」
アメリア 「どうしたの?」
右京 「……どんな味がした?」
アメリア 「それは……」
右京 「……不味かったんだろ」
アメリア 「……ごめんなさい、嘘をついたわ…」
右京 「いいんだ……ふざけていろんなもの混ぜたから」
アメリア 「もぅ……」
ちょっとだけ不機嫌な顔をするが…また表情を直す。そして両手で持つコップをテーブルに置いた。
右京 「ごめん、ごめん♪」
すると少しためらいをもちながらゆっくりと言う。
アメリア 「正直に言うと……うまくもまずくもなかった…」
右京 「……普通だったのか?」
小さく首を横に振る。
アメリア 「何も味がしなかったの……私達、死神は……血以外の味覚を感じられないんだぁ……」
右京 「そんな……」
アメリア 「だから……血がおいしく思えるの……」
右京 「ごめん……知らなかった」
アメリア 「気にしないで♪ただ味が感じられないだけよ♪」
右京 「ご飯はどうするんだ?お腹が空くだろ?」
アメリア 「味がなくても食べれるよ♪」
右京 「………アメリア」
テレビを消してアメリアと向き合った。
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