第一話 始まりは突然に

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アメリア「ゴク…ゴク……」 右京 「……ふふ」 アメリア 「………」 右京 「……うまいか?」 アメリア 「……うん♪」 右京 「……!」 アメリア 「どうしたの?」 右京 「……どんな味がした?」 アメリア 「それは……」 右京 「……不味かったんだろ」 アメリア 「……ごめんなさい、嘘をついたわ…」 右京 「いいんだ……ふざけていろんなもの混ぜたから」 アメリア 「もぅ……」 ちょっとだけ不機嫌な顔をするが…また表情を直す。そして両手で持つコップをテーブルに置いた。 右京 「ごめん、ごめん♪」 すると少しためらいをもちながらゆっくりと言う。 アメリア 「正直に言うと……うまくもまずくもなかった…」 右京 「……普通だったのか?」 小さく首を横に振る。 アメリア 「何も味がしなかったの……私達、死神は……血以外の味覚を感じられないんだぁ……」 右京 「そんな……」 アメリア 「だから……血がおいしく思えるの……」 右京 「ごめん……知らなかった」 アメリア 「気にしないで♪ただ味が感じられないだけよ♪」 右京 「ご飯はどうするんだ?お腹が空くだろ?」 アメリア 「味がなくても食べれるよ♪」 右京 「………アメリア」 テレビを消してアメリアと向き合った。
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