強制回収

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右京 「……帰ろう…」 アメリア 「……ごめんね右京……」 そうしょげながらアメリアが言うと右京はハンカチをだして、アメリアの顔や口の周りを丁寧に拭き取る 右京 「さっきのアメリア……すごく怖かったぞ?」 アメリア 「……ごめんね」 右京 「そう謝るな……あの男だって悪いんだ……簡単に人を殺したんだから……」 アメリア 「………」 右京 「もうしょげるな……さぁ忘れよう♪」 アメリア 「……調子くるうなぁ~」 アメリアは少し元気になったのか立ち上がり先に進んでいく 少し進んだところで立ち止まった アメリア 「右京……私を嫌いにならないでね……」 右京 「……猫は寂しがり屋だからな♪」 くるっとアメリアは振り返る アメリア 「猫じゃないもん、死神だもん!」 右京 「……あれ、アメリア……耳と尻尾がなくなってるぞ?」 アメリア 「ほぇ?」 自分で触って確かめると…… 右京の言うとおり、耳と尻尾がなくなっていた アメリア 「あぁ~なくなっちゃった……」 右京 「あれ?喜ばないのか?」 アメリア 「だってぇ~右京が可愛いって言ってくれたから……」 アメリアは何かの言葉を待つかのような目で右京を見つめる 右京 「………なくても可愛いよアメリア……」 アメリア 「……えへへ♪」 右京 「全く……」 呆れながらも笑ってアメリアに近づき、そっと手を持って 2人で歩き始めた アメリア 「ずっと一緒だよぉ♪」 右京 「……あぁ♪」 笑顔は絶えずに家に帰っていくのであった……
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