序 竜の住む塔

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「君にあげる。」 「ありがとう。…また会える?」 「僕があの人より強くなったら、また会おう。」 「私も頑張る。じゃあ…またね。」 「うん。また。」 一度だけ振り返って手を振り、あとは振り返らずに真っ直ぐ飛んでいく少女の後ろ姿を、少年はずっと見送っていた。
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