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「どこから来たの?」
ここは地上も霞んで見えないような高さだ。五、六歳の子供が一人で来れる場所とは思えない。しかし少女は何も答えない。
「寒くない?」
少年はしゃがんで少女の琥珀色の瞳と目線を合わせ、冷えた自分の身体を腕で抱いて、いかにも寒そうな少女の格好を見た。
「お母さんが死んじゃったの…。」
ようやく口を開いた少女の言葉は少年の質問に答えるものでは無かったが、話してくれたことが嬉しくて、少年は少女のたどたどしい言葉に聞き入った。
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