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ゆっくりと、唇を吊り上げて、笑った。
「教える必要はないだろう。私は、君の敵。それだけだ。」
「そっか。うんわかった。」
残念そうに呟いて、レトは振り返る。
「できました。」
「ありがと。…エリュト?今度は私が助けるよ。ごめんなさい。やっぱり私は貴方を閉じ込める。」
レトは最後のペンダントを、はずす。小さな宝石が彼女の肌から離れた瞬間、羽が現れた。蝶のように美しく、それでいてか弱さを感じさせない、羽。
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