第一章 再会

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エリュトの体から力が抜け、崩れるように地に膝と手をつく。 が、すぐに右目を押さえて立ち上がった。 「よかった。」 囁くように呟くと、目を閉じた。そして、ふわりと飛び立つ。 「花姫様!」 エリュトは目を見張った。確かに自分がこの手で殺したはずの彼女が、そこにいたのだから。 ラセはユンに肩を借り、なんとか立っているという様子だったが、確かに生きていた。
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