序 竜の住む塔

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「お祖母ちゃんももうすぐ死ぬの。だからここにいなくちゃいけないの。お祖母ちゃんの役目を、私がしないといけないから。」 意味が分からなくて、少年は聞き返した。 「役目って?」 「役目は役目。お花をお守りする…。」 不意に言葉を止めた少女の目線を追うと、そこには白い光がぼんやりと浮かんでいた。 「お祖母ちゃん、死んじゃった…。」
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