第二章 約束

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目を開けると、辺りは暗かった。見覚えのない天井。小さく首を動かすと、そこはこぢんまりとした部屋で、窓からは月の光が差し込んでいた。 月の光から隠れるように、エリュトが壁に寄り掛かって目を閉じていた。ラセとユンの姿は見えない。 あれから後のことは覚えていない。近くの町にでも宿を取ったのだと思う。レトは音を立てないように、ゆっくりと身体を起こした。
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