第二章 約束

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「起きている。」 エリュトが目を開けて、こちらに近付いてきて、近くの椅子に座った。月の光の中を通るとき、左目だけが青く煌いた。 「知ってるよ。ただ、考え事を邪魔したくなくて。」 ずっと昔に一度あったきりなのに、二人の会話はとても自然だった。 レトはエリュトの青い瞳を覗き込む。青で描かれた魔法陣が、灰色の瞳を青に見せていた。 「その目、もしかして。」
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