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ペンダントは父の力を恐れた母が作ったもので、死に際に何かあったときのためにと少年に譲られた。少年はそれを少女の首にそっとかける。これで力の暴走は止まるはずだった。
しかし。
音を立てて、ペンダントにはめられている石にひびが入った。少年はもう一つペンダントを少女へ。それにもひびが入り、また一つ。三つ目でようやく少女は落ち着いて、羽も消えた。微かな寝息を立てる少女を起こさないようベットに運んで、ようやく少年はほっとした。その矢先のことだった。
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