そのとき僕は、

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おぎゃぁ、 と元気な産声を上げた訳じゃない バタバタ と産まれた喜びに暴れてもいない ただ、静かに 何万、何億、何兆分の1 その確率の中 奇跡にも似た必然の元に 母という名称が、もうすぐ付けられるであろう貴女の元に 気付かなかっただろう 小さな小さな瞬間 そのとき僕は、静かに生まれた
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