《記憶》

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「ミナト! クリスマスプレゼント 何が欲しい?」 「…………」 「ねぇ、ミナト聞いてるの?」 「いらないよ」 「え~っ!そんな事 言わないで、遥香、ミナトに プレゼントしたいんだから」 遥香は 腕にしがみついたまま 俺を見上げた。 「いいよ、プレゼントなんて ……それより今夜 お前の部屋に泊めてくれよ」 「え?来てくれるの!」 遥香は絡ませた腕に 力を込めた。 クリスマスプレゼントなんか いらない……。 俺が本当に欲しいのは プレゼントなんかじゃない。 今さら遅いけど……。
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