浮気心と冬の空

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「何をくちばしっとんねん、アホかっ!!」 「いっ・・・・」 「あ、すまん」 話の途中で恥かしくなってベッドを飛び出しドアを開けると、そのすぐ前に立っていたらしい徳井の顔面にドアが当たった。 「いや、まぁ、ええけど、福ちゃんに付けられる傷ならいくらでも・・・・」 「やからさっきから何をくちばしっとんねん!!」 「やって・・・・」 福の×が俺やったら別れなあかんことやんか、そんなんいややもん!なんて。 「え?」 さっき、自分が思っていたのと寸分違わぬ徳井の言葉に目を丸くする。 「捨てんといてな、俺のこと」 「や、そら、うん・・・・」 「ちょ、福!!」 口ごもればビビクン、と徳井は身体を震わせて。 いやや~捨てんとってくれや~、と俺に抱きついていた。 「そら・・・・・離れられへんけども・・・・・」 「ほんまっ!!」 「ウソ言うてどうすんねん、こんなん」 「福~~~~~~」 すきや~、とまた抱きついてくる徳井に少し呆れながら、これで暫くは浮気せぇへんやろうか、と思っとる俺は、やっぱり徳井は大甘やなぁ、と再確認することになった。 「今度浮気したらハンサム芸人に片っ端から声かけるからな!」 「いややぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 END
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