赤子

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冷たい雨が降りしきる。 助けを求める声は雨音に掻き消され生後すぐに捨てられた赤子は死ぬ寸前だった。 生きていられる時間はあと僅かで終わりを迎えようとしていた。 それでもその赤子は助けを求める。 悲しくも力強い泣き声。
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