とおりゃんせ

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夕方・・・。 真っ赤に染まった空の下。 天宮 菜月 (アマミヤ ナツキ)が家路についていた。 部活のせいでいつもより遅くなってしまい急ぐ。 「まずい・・・暗くなっちゃうよ」 菜月はエナメルバックをしょい直し走る。 そして近道をするために神社を通る。 田舎の町のために周りには人がいない。 ましてや神社ならなおさら。 この町は田舎だから不審者がよくでる。 露出狂とか・・・。 考えるだけで鳥肌が立つ。 走るスピードをあげて神社を通り抜けると目の前に信号機が現れた。 この信号機は使われているが、歩行者用の信号が青になったら曲が流れ出すスピーカーが壊れているため音は流れない。 実際菜月は何回も通っているが、一回も曲が流れているのを聞いたことが無い。
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