出会い

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全然集中できねー! 俺はシャープペンシルで消しゴムをコロコロと弾く。 確かに部活に入らないで他にやることがあるか? と聞かれたらそりぁない。 自分でも何かしら部活に入った方がいいってのは分かってる。 じゃなきゃダルダル学生生活になりそうだし。 一:「はぁ。」 思わずため息が。 「どうしたの?一君。」 ヒソヒソと隣から話しかけてきた、この女子は…………ヤベ、名前何だっけ。 一:「あ!えーと、その。名前、何……だっけ?」 「あっ!ごめんなさい。」 ??何がごめんなさいなんだ?? 「彩。上野 彩(うえの あや)です。」 そうそう!彩だ。 クラスでは飛び抜けてかわいい子だったから覚えとこう、って思ってたのに。 すっかり忘れてた。 一:「彩さん。かわいい名前ですね。」 彩:「そんなこと。」 ちょっとモジモジするのもかわいい。 彩:「一君、大丈夫ですか?ため息なんかついて……」 なんか堅っ苦しい。 一:「一でいいよ。」 彩:「あ、じゃぁ………一。あっと、わ、私も彩でいいです。」 恥ずかしがってるのもかわいい。 一:「わかった、彩。あと大丈夫だから。ちょっと考え事あってさ。」 彩:「そうなんですか。」 先生:「そこっ!うるさい!」 ビシッ!っと指を指された。 一&彩:「すいません。」 あーあ。いい感じだったのに!
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