Life...短編集

約束

「いい車だな｡……今度運転させろよ｡」

「お前が童貞卒業したらな｡」

ああ､あの時か…｡
たくっ｡不器用な挨拶なことで｡
そう思い､俺は車の後ろの方を見に行った｡

……!!!
凹んでやがる…
あの糞野郎!!

そう思ったが､落ち着く｡
まあ､約束は約束だ｡
俺がワリー｡
そう思って､俺は車の中に戻ると､車の中にある未使用のコンドームをかき集めた｡
ざっと40個程度か？
だが､一つだけ残して置く｡
奴からもらった近藤さんだ｡

「餓鬼が…｡大人をナメるんじゃねーぞ｡」

そう呟き､学校の中へ戻る｡
向かうのは3年E組｡
教室に着くと､窓際の一番後ろの席｡
その机にコンドームを突っ込む｡
そして､手紙を残しておいた｡

『餓鬼が…｡大人をナメるんじゃねー｡テメーより避妊には100倍詳しいんだ｡まあ､テメーはこれでも使って､せいぜい励め!馬鹿生徒!!! By 天才教師』

ＦＩＮ