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「なぁー。樹進路決まった?」
「んあ?大工。」
「おっ!格好いいなお前!」
「格好いいつっても、最初の何年かはずっと見習いだろ。」
「まあな。」
「「はぁ~。」」
そう言って、俺と大和はため息をつく。
なんつうかマジで憂鬱。
これまで、以上に学校がつまらないんだよ。
大和もちゃっかり大学進学組だから、学校でも授業は別々に受けてる。
それに俺も、進路のことがあるので、前以上に授業をサボって藍田をからかうことも少なくなった。
そして藍。
忙しいのは分かるけど、もう少し構って欲しいつうかなんつうか…
いや、何でもない!
そして、授業開始の鐘が鳴る。
すると、大和がガバッと立ち上がって
「ヤベッ!早く行かなきゃまた叱られるよ。」
と言って急いで、他の教室に向かって行った。
教科の担任が来ると、俺も真面目に授業を聞くが、正直何を言っているのか分からないのが、正直なとこ。
俺は、ハァ。とため息をつくと窓の外を眺めた。
あ~。マジでつまんね。
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