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昼休み
大和と一緒に食堂に向かう。
食堂に着くと、すでに藍と石田が待っていた。
俺は藍から弁当を受け取り、四人でいつもの席に着く。
まあ、ここまでは二年の頃から変わらないいつも通りの日常だが、席に着くと藍と石田が変な呪文を唱えだすんだよ。
いや、勉強の話なんだけどな。
馬鹿の俺には全く何を言っているのかが分からない。
大和もそれを見ながら、昼休みぐらい…。みたいな感じの顔をしてる。
俺はなんとか、話を反らそうと
「あっ!このハンバーグ美味い!」
とか藍に言ってみたりするが、藍は
「よかった~♪ありがとう♪」
って笑って言うと、すぐに石田と話し出す。
最近じゃ、藍が晩飯を作ってくれるのも時々で、美味い物を食えるのは昼休みと相場は決まっていた。
俺が学校の唯一の楽しみと言ったら、マジで昼休みの弁当ぐらいか…って感じ。
飯を食べ終わると、藍と石田は足早に食堂から去って行った。
俺は大和と顔を合わせ
「「ハァ。」」
とため息をつく。
なんかこう本当に面白いことってないのか?
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