554人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっぱ、そう思う?」
「うん。なんか私と付き合う前の樹君みたい。私が見てもずっと隠れて私のところに来ようとしないもん…」
「まあ、俺にしかなついてないからな…」
「んじゃあ、クロちゃんにとって、樹君は昔の結城君みたいな存在か♪」
「そこ。海斗にして?」
「結城君に失礼だよ?」
そう言って俺と藍は笑った。
そんな時だった。
ガリガリと玄関の戸を引っ掻く音が聞こえた。
俺は
「クロだっ。」
と言うと玄関に向かい、戸を開けた。
最初のコメントを投稿しよう!