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戸を開けるとそこにいたのは、案の定クロだった。
ただ…
隣に綺麗な毛並みをした、明らかに高級そうな白い猫がいた。
どうやらメスらしい。
めちゃくちゃクロとじゃれあってるし。
「お前もしかして結城のこと知ってるだろ?いつナンパなんか習った?」
「ニャ~!」
「あぁ。そんな不純な仲じゃないのね。分かったよ。入れ。」
そう言ってクロと白猫を入れた。
すると藍が白猫を見て驚いた。
「クロちゃんの彼女さん!?」
「多分…」
「ていうか彼女さんだよ!凄い仲良くしてるもん♪」
ああ…
確かにね…
ちょっとうざいぐらい。つか、こんな高級そうな猫とどこで知り合いやがった?
「ねー樹君♪彼女さんの名前私つけていい?」
「ん?ああ。好きにしろよ。」
「じゃあね~。…猫「猫美とかそんなの無しな!」
「う~。何で分かったの?」
「いや、分かるでしょ…」
「んじゃあ、もう白いからシロ!クロとシロね♪」
「結局、お前も単純じゃん。」
「そだね♪ていうかこの二人、誰かさんたちに似てない?」
そう言われて、俺はクロとシロを見る。
ああ。
クロっていつの間にか俺の知らないとこで、こんな高級そうな猫と仲良くなってたのか。
つうか、クロ凄いシロに甘えてるし…
今までのクロからじゃ考えられないな…
多分シロのお陰なんだろうな。
認めたくないけどこの立場って…
そう
「俺と藍。」
「そうだね♪」
認めたくないけどね…
でも、実際俺お前に甘えっぱなしだし。
まあ、お互い様なんだけど…
やっぱり、クロとシロを見てると、そこに見えるのは…
オレとオマエ!
FIN
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