prologue

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凰華魔法学校。 世界各地から魔法を使える人達が集まる日本のどこかに作られた学校。 ここでは、様々な年代の人達が入学し、何班かに分けられている。 まあ、様々な年代といっても大体は二十歳より下だけど。 でも、小学生から大学生ぐらいの人がいるわけで、その年代層は結構なものと言えると思う。 というか小学生が同じ学年ってのは…。 あ、話がずれてる? …わかったよ。元に戻すよ。 で、班は能力に偏りが出ないように均等に分けられ、大体の班は同じぐらいの力量となるようにされている。 そのように作られた班を四班ずつぐらいに分けてクラスを作り、そのクラスで授業を受け、課題は班でこなしていく。 そして課題の出来に応じて点数をもらえ、一定までいくとランクが上がる。 その繰り返しで四年間上位のランクを目指して魔法の勉強をするわけ。 ちなみにある程度班のランクが上がってないと卒業できないとか。 でも、普通にやっていればほぼ全ての班が四年後には卒業できるらしい。 普通にやっていれば、ね。 だから僕は他の人に任せて一人のんびりして卒業するか、とか考えてたんだけども…。 今年は最凶と噂される班があったわけ。いろんな意味で《最凶》。 際限なき迷惑者達。 アンリミテッドトラブルメーカーズとも囁かれてたりする。 第十班。 そこに、なぜか、僕はいた。 元からここに入った時点で平和ではなかったのだけど、僕は穏やかに生活したかったわけ。 つまり、理想の平和な日々は脆くも崩れ去ったというわけさ。 …………はあ。
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