入学、そして驚愕

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「さてぇ皆さん、これから三年間仲良くする面子なんで、各々勝手に自己紹介しやがれな」 なんだって? 「あ、ちなみにこの学校クラス替えないから。ここにいる38人は『三年間』一緒なわけや。頑張れよ」 なんてこったい。 向山は一年間よろしくと言いやがったが、三年間だとは……。 本能寺に散った信長のような裏切られた気持ちに攻め立てられていると、隣の席から何やら俺を呼ぶ声がした。 「あんたと三年間一緒とかマジ耐えれん。不登校決定ね」 切れ長の二重が俺をジロリと睨む。 こいつは須藤理恵といい、小中高と俺と同じコースを辿る、まさに一蓮托生の花嫁候補だ。 「なんか今誤解を生むような事思ったでしょ。こっち来なさい。その脳ミソという名の悪性腫瘍を取り除いてあげる」 俺のモノローグに突っ込まないでほしいとこだ。 ま、こいつは極度のツンデレだから多少の口の悪さぐらい目を潰れる。いやむしろもっとツンツンしてほしいぐらいだ。デレの時のギャップに理性が崩壊するかもな。
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