決行×決着×決別

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前ページと同じことを繰り返すが、 『吊り橋効果』である。 わけのわからない輩に貞操を奪われるという恐怖を向山に与え、そこを片想い中の押田が助ける。 するとどうだろう。 向山の恐怖→押田が助ける→吊り橋効果→向山が押田と結ばれる→押田の夢の実現&俺が狙われなくなる→快適なスクールライフ。 実に素晴らしいアルゴリズムだ。 「ありがとう……」 少し照れくさそうにその手を取る。 おや……?向山の様子が……。 俺、ドキがムネムネ状態。 「助かったよ。おかげで目が覚めた」 よしっ、そのまま……。 「好きな人を困らせるなんて最低だ。すまんな、大樹。今後は気をつけるよ」 おめでとう!向山はゲイから一般人に……って、えっ?パードゥン? 「あと真美とそこに隠れてる女子達!俺はまだ大樹を諦めた場合じゃないからな!」 あれ?俺Bボタン押したっけ?なんで進化中止されてんのコレ? 呆気にとられる俺とミズキとフォーリ達。高笑いする向山。肩を落とす押田。今にも事切れそうな青木。 壮絶な愛憎劇を終えた俺達にまるで何かを問い掛けるように、雨は降り止まず、激しさを増すばかりだった。
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