1519人が本棚に入れています
本棚に追加
神様は人類に平等じゃないのか。
フェアネスなハートを持ち合わせた後光差す存在じゃないのか。
もし、今神様と会えるならそのハゲ頭(推定)をむんずと掴み、天国から引き摺りおろしてやる。
んで一般的サラリーマンと同等の生活送りやがれ。どれだけ下界の民が苦労してんのか骨身に染みさせてやる。
言わせてくれ、神よ。もしあんたが下界で低所得高血圧な生活を送りたくないなら、俺の主張というか羨望というか、とにかく聞いてくれ!
向山と違うクラスになりたい!
どうだゴッドよ。お前はこんな簡単な願望も叶えられないのか。
それでよく信仰されるな。神道の面々に恥をかかせたくなかったら今すぐ、そう、今すぐ!俺の願いを叶えろ。
「これから三年間よろしくなー!大樹!」
向山のたくましい一声。
あぁもういいよ。サンタもネッシーもツチノコも、そして神よ、お前ももう信じない。
だがな、まだ屈したわけじゃねーぞ。孤独で崇高で郷愁のある俺の魂はあんなトーテムポールに潰されやしない!
そう心の中で誓った後で、向山が抱き着いてきた。
俺は失神した。
こうして、騒がしくなりそうな日々が始まったってわけだ。
最初のコメントを投稿しよう!