エピローグ

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変に忙しかった日曜日もやはり夜は明けるわけで。 時の流れは偉大で悠久だ。誰のところにも平等に流れる。 当然、布団の中で悶々と悩む俺にも。 今日の夕方から、ミズキとの居候生活がスタートするらしい。もう一人で寝起きしなくていいし、帰ってきたら誰かいるってのも安心できて精神的にも結構なことだが。 いつものように朝食を済まし、歯を磨き、顔を洗い、制服に手を通す。 難なくつまらん一高校生になった俺は、ドアを開け放って飛び出した。 照りつける太陽。雲ひとつない空。 さぁ、モヤモヤとした荷物は捨てて、新世界へ行こう!! んで、あっちゅう間に放課後。 いやね、「時の流れは悠久だ平等だって言うくせに何でお前だけ時間の進みが早いんだ?」とかっていうツッコミを受けることは重々承知してますよ? ただ、俺が何を言いたいかってのは、日常の1ページを簡単にはしょったってこと。 だってつまらんでしょーが。一高校生の日常なんか聞いたって。ただ数学の小テストが12点という散々な結果だったこととか、休み時間中にクラスの女子のパンチラを目に焼きつけるために神風の到来を頬杖ついて待ってたりと、極めて普通なことしかしてない。
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