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てか、大体把握している。ツンデレの顔が真っ赤になるときは、自分に素直になる前触れ。
それ即ち、
「わ、私もアンタのことが………す、す、すす、すすすすすすす……」
これなんてマシンガン?
言いたいことはわかったが、さすがに予想だにしていなかった。何なんだこの告白ラッシュは。
茫然自失の俺の視界に、ミズキの姿が入った。
ハッ、と気付く。
彼女の表情は穏やかで、安心しているようだった。そう。まるで、計画が全て上手くいったかのように。
やれやれ。高一だってのに熟練した策士だな。
だが礼を言う。ありがとう、と。
「ストップ理恵!その先は言わせないよ~!」
「そうだ!引っ込むんだ!そもさも、今は俺のアピールタイムであって―――…」
「うっ、うるさいわね!まだ何も言ってないでしょうが!」
「だから言わせないんだよ~。理恵が出てくると最強のライバルになるからさ」
「えっ…?わ、私、意外といける…?」
「うん、十分いけるよ!だから言わせない!とぉっ!」
「わっ、抱き着かないでよ!へ、変なところ触るな揉むな弄るなー!」
「………俺のことは、無視なのかーッ!許さんぞメスブタ共!貴様らに大樹を好き勝手する権利はない!俺だけの特権だぁーッ!」
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