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ここ―――私立北城学園は、至って普通の、それなりの伝統と歴史を誇る進学校まがいの高校である。
大学進学率が80%とパンフレットに記してあったので、将来の夢が一介の公務員という夢もへったくれもない俺はこの学校に入ったのだが、進学率といっても名も無き私立校への入学がほとんどで、これが80%の実態か。誇れんくね?と日本語の難しさと怖さ、同時に資本主義、商業主義における学歴重視の教学体制に対し後顧の憂いを―――とまぁ、ぐちゃぐちゃしたことを考えてたときだ。
「よぉ!」
誰かにポンと肩を叩かれた。
中学のとき奇人変人だった俺の友達は少なく、こうも気安く俺に触れるやつはこの学校にいないはずだ。
「なんだ?」
振り向くと、……トーテムポールのような身長に…まぁ、ぶっちゃけ下品な顔立ちのムキムキマッチョマンがそこにいた。
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