現実1

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「で、どれぐらいイケメンなんですか」 ぼくはずんずんと部屋の真ん中に進んで行く会長の後を追いかける。 その手にある資料が見たい。 美形は男だろうが、女だろうが見たい。 「見たい?健一ぃ?」 「見たい。でも、ぼくのイケメン視聴率を舐めないでほしいですね。一応、池川一家、母親以外みんな見たことあるんですから!」 「まじで!」 巧が食いつく。 すでに、総司朗、叶湖兄弟でやられている身は、父親が気になるのだろう。 「あっまーい。あの二人とは違うジャンルよ」
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