現実1

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で。ついでに 青葉台会においても、役立たずにはそれなりの制裁は下す。 ぼくは巧が増やした仕事を無理矢理切り上げると、残った莫大の仕事を向けた。 「これ、今日中にやれよ」 「はぁ?健一!不可能だろ」 「ぼくはできる」 ノートパソコンの電源を切れば、真っ暗の外を見る。学園内の明りはおそらくここしかついていないだろう。外は本当に暗い。 「ま、まてよ。健一」 「一応。今日中に終わるように手伝ってやったんだ。この時間まで。ありがたく思われはしても、止められる必要性は感じない」 「ひでぇ。わずかにエンドが混じってる」 「そりゃぁ、言いたいことは言うようにしましたから?」 荷物をまとめると、本当に泣きそうになってきた友を見て、笑った。
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