現実1

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「うそだよ。あと、お前がやってる資料をまとめればおしまい。今度は消去せずにちゃんと保存するんだぞ」 ぼくは生徒会要望ノートを巧に差し出し、さっき渡したものを本棚にきちんとしまった。 「ったく。普通保存せず、コピーしてそのままシュレッターにかけるか?」 「ごめん」 「気にすんなって。お前に迷惑かけられんのは慣れてる。じゃ、ぼくは帰るから」 軽く侮辱してから、バックを手に取った。そのまま、青葉台会室を出ようとドアに手をかけた。 刹那。
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