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dark drain

僕は僕を見失った。惜しくなどない本望さ、そう、キミを失うのがイヤだった…。ただ、それだけの尊い理由。ただがむしゃらだった。無知で世間知らずな僕らは前に進むことしか頭になかった。幸せな日々そう、忘れられた僕の闇がこの身に喰らいつくまでは… 突然にそれは姿現し僕を獣に変える忌まわしき赤きリング僕の爪… キミの温もり引き裂くナイフ懐かしい感覚。思い出す血なまぐさい現実。キミを亡き者にするなんて事本能だって認めたくなんかないよ… ねぇ…、闇が僕を喰らい尽くす前にお願いねぇ…、僕を忘れないで霞む景色血走る眼耳鳴りが煩いよ… あぁ…、キミの声をかき消してゆく僕は僕を見失った。惜しくなどない本望さ、そう、キミを失うのがイヤだった…。ただ、それだけの尊い理由。

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