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「ヨリト!、ヨリト!!俺の靴下かたっぽ知らない?そっちに紛れ込んでると思うんだけど…。」
僕の家の朝はこんな風にいつも騒がしく始まる。
僕の名前はヨリト。12才。小学校6年生。さっきから騒いでるのは双子の弟、ミチト。
「ごめん、やっぱ俺の部屋にあったわ。」
僕の部屋のドアを開け、顔を出したかと思うとニッと笑ってバタンと閉めて行ってしまった。
自分でもよく似てるなあ、と思う。
特に無表情で2人で並んで立つと気持ち悪いと友達に言われるほどだ。
僕は部屋の時計で時間を確認すると階段を下りて行った。
「先に行ってるね。」
玄関で靴を履きながら2階のミチトの部屋に向かって言った。
「わかったー。」
部屋の中からガタガタと音がする。
今、時間割揃えてるな。
いつもの事だから、なんとも思わず僕は集合場所へ急いだ。
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