9人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
『つまらん…つまらん…つまらん!!こんな二次関数とか、将来使うのか!?』
心の中で虚しく響く学生の悲鳴、声に出して言えない…それが何より辛かった
『あぁ~…、まったくわかんね…。』
シャーペンを机に投げ捨て、俺は教室を見渡した。
『俺って完璧に取り残されてるなぁ~』
だいたいの奴らは隣とか後ろのやつと喋ってる
まぁ、入学1ヶ月にすれば当たり前の状況だった。
『俺は授業中に喋る相手もいねぇのか…
な…情けねー!』
ため息をつくと、自分がイヤになってきた。
『まぁ、確かにこの席じゃな~』
俺が今、座ってる席は前の入り口の対角線上の端っこ。
一番隅。
…まぁ、言い訳が欲しいだけだ。
おなじ中学から来たやつは0
普通は1人ぐらいいるだろうが…
周りはケバい女子だらけ…
机の上は何ですか~
鏡、コーラ、ポッキー、雑誌etc…
うわっ!くっせ~
学校に安もんの香水とかつけてくんなよ
こいつら、学校に何しに来てんだ!?
…人のこと言えねーか。一応、こいつら友だちがいるんだしな。
『類友ですか…』
あぁ~…
いろんな匂いが混ざって気持ち悪…
もう寝よう…
暖かい日差しも手伝って、俺の意識はすぐにとんだ
最初のコメントを投稿しよう!