大樹の物語:日常

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キーンコーンカーンコーン ざわつく教室にチャイムが流れた 俺も心地よい夢の世界から引き戻された。 『あぁ~ やっと終わったんだ。』 「きり~つ」 欠伸をしながら適当に礼。 ケバ女達は立とうともしないのね。 だるい数学が終了。 でも、まだまだ授業は続くのか… あぁ!?ところでお前は誰かって? 俺は斉藤大樹。 特技はアコギね 趣味は音楽かんしょう ってもロックばっかだけどさ 中学ではもっと明るいキャラ。授業中とか、友達と騒いでいっつも怒られてた奴ね 今と正反対じゃん… なんかさぁ、高校きた意味あったのかな!? ここは私立七星高校 七星って書いて「ななせ」ね 制服はグレーのブレザー。どっかの有名なひとがデザインしたらしくて、制服狙いで入る人もいるみたいだ。 って、こんなん聞いてないね。 ああ~ 次は美術だから移動教室ですか。 めんどいな…。 遅刻で怒られるより、先に行って寝とった方がマシかね。 俺以外の奴が向かおうともしないドアに進み、うるさくて、どこか羨ましい香水くさい教室をあとにした。
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