大樹の物語:日常

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『えーっと…美術室はどこだ~』 大樹はスケッチブックと筆箱を片手に校舎内をさまよっていた 「ったく、この学校は無駄に広すぎるっつの」 とつぶやきながら辺りを見回していた。 確かに七星高校はとてつもなく広い 教室棟、部活棟、図書館、各研究室、寮etc… 新入生は大抵の者が、二、三年生、なかには職員までもが迷ってしまう 尚、大樹が探している美術室は一度、教室棟を出て、部活棟に行かなくてはならない 『………何処だ!?』 大樹はどうにか部活棟にはついたものの、美術室がわからずにいた。 歩いてるうちに、案内板を見つけた大樹はすぐさまそれに駆け寄った。 「えぇ~と…今いるのがここだから~」 幸い、美術室はすぐ近くにあったようだ。 「な~んだ、けっこー近くじゃん。この階段を登ってっと…発見!」 階段を登って左側に美術室というプレートが見えた 美術室の扉の隣には自販機があった 学校内を歩き回った大樹はすっかりノドが渇いていた。 「えっと…何にしよっかなぁ~…ベタにアクエリアスでいいかな~」 大樹が財布を取り出して小銭を入れようとした…そのとき!! ドンッ!! 誰かがぶつかり、大樹は倒れた 「って~!誰だよ!」
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